4ストミニのワンメーク、しかも輸入車であるFYMのSAMURAIminiでのワンメークジムカーナということで当初は出場者数が懸念されたが、蓋を開けてみると24名のエントリー数となったサムライ旗争奪戦2007RD1。
「ミニ」ジムカーナということではあったが実際のコースは1分20台が平均タイムという狭い空間ではあるものの長いコース。午前中は同車輌に慣れるための試乗・練習会、午後からは本格的なタイムトライアルよなった。30分の慣熟歩行の後に1台づつの出走となった。予想ではJAGEシード選手で多くの大会で実績のある横内選手と須藤選手、これにミニバイクレーサーとして将来に期待をかけられている藤田選手、さらにはモトクロスの国際A級ライダーの新垣選手といった強豪が絡むと思われたがそこに割って入ったのがジムカーナでは全く無名の西田選手。慣れないマシンと複雑なコースになかなかタイムが伸びない他の選手の中で「どんなバイクでもそこそこはすぐに乗りこなせるのが長所。コースは2回も歩いたら覚える」と本人が言う通り普段から同車輌を使用しているかの走りで1分5秒台をマークした。さすがに横内選手には適わなかったもののその差は1,299秒差。普段自分が乗っているバイクでないバイクを使用した「ワンメークミニジムカーナ」という競技の面白さと可能性を見せつける結果となった。注目の新垣選手はさすがの適応力でミスコースがあった為にタイムロスをして4位となったが3位の須藤選手とのタイム差は0.65秒差、足を出してのMXのフォームから午前中の練習でジムカーナの乗り方を完全にマスターしておりこちらも国際ライダーの適応力の早さを見せつけた。
また今回の大会には協賛企業で同車輌の輸入開発元である(株)アトラスの担当者も来ており、参加者の多くから出された「リアサスが弱すぎる」という欠点などに熱心に耳を傾けており、同車輌の改良も期待されると思われる。