JAGEシードライダーがワンツーフィニッシュ。結果だけを見るとごくごく当然のような結果に終わったTHEサムライ旗争奪戦2007RD2。
今回は順当にJAGEシードライダーの横内・須藤の両選手と前回のダークホース西田選手、さらには「今度こそ」の気合いで臨んだミニバイクレーサー藤田選手がバトルを繰り広げると思われたがなんとこの西田選手にポイントを与えずに飛び込んできたのが3位、4位、6位に入賞した新久保・駒井・門堀の3選手。
特筆すべきはこの3選手はまだジムカーナの練習をはじめて2ヶ月〜3ヶ月、この大会のためにかなりの量の練習をこなしてきた甲斐があっての入賞。門堀選手はなんとRD1準優勝の西田選手を0.08秒差の僅差で破り6位へとつけてきた。
また今回は4,5,6,7,位が1分6秒台の中にひしめき合う「ミニ」ではないジムカーナ大会のようなリザルトとなった。
さて上位戦では第1ヒートで横内選手が鬼神のような走りで1分1秒台を出すもののパイロンタッチとセクションミスでペナルティ4秒、この時点で須藤選手の1分5秒049がトップタイムとなった。しかし続く第2ヒート目、普段から4ストミニにのっておりジムカーナ歴2ヶ月でありながら実力を付けてきている新鋭の新久保選手が大幅なタイムアップで1分5秒917とそれまでの暫定トップであった須藤選手のすぐ直後に付けなんと暫定2位に浮上。RD1に続く思わぬダークホースの出現に場内は騒然となった。しかし暫定1位の須藤選手はさらに差を広げて来る。コースミスやペナルティを取られないスムーズでありながらもきっちりと開けるところでは開けてくるタイムを確実に伸ばす走りで一機に2秒を縮め1分3秒台へと乗せてきた。この時点で暫定1位の須藤選手、暫定2位に新鋭の新久保選手というまたもやJAGEシード選手の間に他の選手が割り込むかと思われた。
しかしやはり前回のチャンピオンでもあり関西を代表する横内選手の壁は厚かった。ペナルティー1がつくもののそのペナルティーなどまったく関係のないほどの激走でなんと生タイムは1分1秒0637秒。ペナルティーを換算してもぶっちぎりのタイムにてその実力を見せつけて二度目のトロフィーを手にした。
前回の大会では約70sの車体に125CCのエンジンという車体構成にどう扱って良いかわからない参加者が多かったのに対し、今回はある程度車輌に慣れてきた選手が多くなっていたのも混戦になった理由の一つとして考えられる。また持ち込み車輌を使う選手も出てきたが最後に須藤選手が語ったように「マシンパワーだけじゃ勝てない」という言葉が表すように用意されたマシンのどれを選ぶかも一つの要素となってきていると言える。
持ち込みの選手も増えてくる中、彼らがどのようなセッティングをしてくるか、レンタルマシンの状態をいち早く見抜いてどの車輌を選ぶかを決めるのも今後の大会の醍醐味となってくるように思われた。